自然素材にはどんな価値があるんですか？是非聞かせてください。

まずはビニールクロスと漆喰の違いから簡単にご説明致しますネ。まず漆喰は吸放湿性（湿気を吸ったり吐いたりする能力）が高いです。ビニールクロスでも模倣して吸放湿クロスを製品化してますが所詮は本物と偽物です。それがどのような影響を及ぼすかというとまず室内を人が過ごし易い環境に整えてくれます。湿度は低すぎるとウイルスが繁殖、高いとカビの原因、それにダニが発生します。漆喰は元々強アルカリ性なのでカビを寄せ付けません。
また静電気がおき難く埃が付着しにくいんですよ。
ビニールは静電気がおきやすいので埃がどんどん付着します。
で、さらにシックハウスの元になる物質（よく言われるのはホルムアルデヒド）を吸って分解してくれるんですね。臭いとかも吸います。多分シリーズ化しないとまだまだ長くなりますので今回は第1回目という事で。

早速ありがとうございます。

8年ぐらい前ですが、ハウスメーカー（在来工法）
のフランチャイズ店で働いていたことがあります。

色々と勉強してた時にびっくりしたんですけど、
アメリカには日本のようなハウスメーカーがない
ということでした。
家というものは大量生産に合わないとの判断から
だそうです。

一方日本では、地元の工務店にお願いするよりも、
住宅展示場へ行って、希望の家を注文するといった
スタイルが定着しつつありますよね。
それは地元の工務店のコスト計算が割高なんだ
とか。

ぼくの日記にコメントいただいたように、家の材料
も地産地消がいいんでしょうかね。

地元の工務店が割高なのは大量バイイング（購入）
する力がないのでどうしても商品単体では安くなり難いです。また仕事量が少ないと職人さんへの発注単価も交渉し難くなります。それが地元の工務店のコスト計算が割高なんだと言われる所以ですネ。
大手ハウスビルダーにはバイイング力を活かして一般消費者がびっくりするような仕切り率で入れてる商品もありますョ。でも１軒あたりの基本的な利益率って大差なんですネ。大手だと人件費、広告宣伝費とよばれる販間費が高くなりやすい。固定費もかなりかけてます。つまり販売価格＝建築材料＋工事に関わった人の人件費＋販売に関わった人の人件費＋それ以外の経費（雑費、保険、消耗品等）になります。地元工務店は建築材料＋工事に関わった人の比率が高く、大手だとそれ以外の比率が増えるという傾向にあります。どちらを選ぶかは結局購入者の判断になると思いますよ。家の材料は適材適所でその使用する箇所に応じたものを選択すればいいんですが、たとえば気候の変化が多い日本で育った木と、変化が少なく乾燥した地域で育った木は強さが違います。骨密度みたいな感じカナ。あとは含まれる成分。
最近日本でも多く使われる輸入のパイン材は加工しやすく工事する人には扱いやすいですが、シロアリに弱く木の密度は少ないです。そういうのは地産地消ですね。まだまだ詳しく書きたいんですが、あまり長いと読むのも書くのも大変なのでまた次回でご勘弁下さいませ。

ぼくも当時、業務に携わってた時、大工さん、タイル屋さん、ブリキ屋さん、設備屋・・・と色々なところと値段交渉しました。

木造コスト研究会の阿部さんという人が書いた本を読んで今までの自分の常識がガラガラと崩れ落ちました。

値段とは関係ないですが、たとえば24時間換気システムとかありますよね。
あれってそんなに効果がないなんていうビックリするデータを見せられて・・・
汚い空気は下に溜まるから部屋の天井四隅に設置しても意味がなく、むしろ幹線道路沿いの家でも窓を開けた方がマシというなんてデータも。

何でもかんでもメーカーの言うことを鵜呑みにできないなぁと感じました。

値段交渉大変でしたね。
特に組織になると発注予算もあるので、好きなように工事出来ないですもんね。

ところで何故24時間換気が必要なのか考えないといけないですね。
特にシックハウス改正建築基準法では換気計算書まで書類添付が義務付けされました。
要は換気しないければいけないほど家の中の空気って汚くなってるって事です。
そこら中から健康を害する揮発性有害物質が漂っていたり、
気密性を重視しすぎて湿気がたまりカビ、ダニの原因になったり
家の中がただの箱で、いくら法で規制されても住む人のことはあまり考えてない、
安く建てて売れればいいっていう会社はまだまだあります。
やってても気付いてないのかもしれません。
今後そんなビジネスは成り立たない時代になると思いますが。

まだまだ消費者は本物を見抜く目を養わないといけないなあと思います。
売る側も本物を扱えるように勉強しないといけないですケド。
メーカーの言葉より自分で良いと思えるもの選んでいきましょ！

いつもコメント有難う御座います。

第2回

漆喰でよく思い出すのがお城や蔵。

火に強く、敵から財産や命を守るため

昔から使われていました。

しかし桃山時代以前はバインダ（つなぎ材）に

高価な米のりを使っていたので一般に

なかなか普及しなかったんですョ。

が、その後安価な海藻のりが発見され一気に築城

ブームとなって使われるようになりましたとサ。

　　　　　　　　　　　　　　　・・・・つづく！

久々ですが第3回

左官工事に代表される塗り壁は、昭和の高度経済成長にともなって、

新建材や工業製品、ビニールクロスにおされ衰退する一方でした。

ただ最近になって左官の壁は健康や環境配慮の観点から少しずつ見直されてきてます。

新建材に含まれる物質が、少しずつ揮発してからだに良くないとか

燃えるとダイオキシンが発生するといった情報はここ数年で広まった内容です。

漆喰の成分は石灰岩と同じなので燃えることはありません。

お城に使われた理由のひとつです。
　
　　　　　　　　　　　　　・・・次回につづく。

大分、以前の話です。

友人が自宅を新築するので、どうしても漆喰の白い壁にしたいので職人さんを探している。

よくよく聞くと、模様をつけて塗る職人ならいくらでもいる。平らな只の白壁にしたいのだけれど、平らにきれいな塗り方が出来る職人が居なくなってしまった。と云うことでした。

漆喰を平らに塗るのって基本の”キ”だと思うのですが、正に鏝先（小手先）で誤魔化すことしか出来ない！

そういえば、平らな漆喰壁、見掛けませんね。

>うるしさま

いい職人はまず平らに伸ばしてから
模様をつけます。

はじめから鏝で模様をつけるのは
腕のいい職人さんとはいえませんネ。

ただ漆喰自体の配合、のりやわらスサの割合よって
平滑にしやすいものと、し難いものが存在します。
市場に出回ってるのは平滑にし難い、模様付けタイプが多いですネ。

　左官屋さん自体、探すの大変ですよね・・・

　

>九左衛門さま

ここにも後継者不足がありましたネ。

左官職人になる若い方ってかなり少ないです。

昨日（１０日）の日経流通の一面にこんな。

左官技能士、挟土 秀平「土のソムリエ」とあります。

技能オリンピック左官部門で優勝！

こんな人も居るのですね。この人にお願いしたらロハスな空間！出来てしまうんでしょうね。

>うるしさま

土のソムリエ、手触りや匂い、さらには舌触りで

どこの土かわかる人がいれば凄いですネ。